THEO(テオ)はプロ・AIに資産運用をおまかせできるサービス。
資産運用初心者の人にとってはたいへん心強いサービスです。
そんなTHEO(テオ)と同じ資産運用サービスとしてよく比較されるものにiDeCo(イデコ)があります。
しかし、THEO(テオ)とiDeCo(イデコ)は本当に同じような制度なのでしょうか。
そこで今回はTHEO(テオ)とiDeCo(イデコ)を比較して違いを分かりやすく解説していきます。
THEO(テオ)とiDeCo(イデコ)の比較を分かりやすく解説
THEO(テオ)とiDeCo(イデコ)の比較【制度の枠組み】
THEO(テオ)とiDeCo(イデコ)は同じ資産運用系のサービスとして比較されることが少なくありません。
しかし、両者はまったく異なる制度・サービスです。 まず、THEO(テオ)は民間企業が運営するロボアドバイザーサービス。
資産運用をプロやAIにおまかせできるサービスにすぎません。
一方で、iDeCo(イデコ)は確定拠出年金法に基づいて実施されている私的年金制度。
運用先を選んで投資するという意味ではTHEO(テオ)に似ていますが、iDeCo(イデコ)はあくまでも「年金制度」であるという違いがあります。
実際、iDeCo(イデコ)を利用するには制度に申し込んだうえで、実際に資産運用をする金融機関を別途決めなければなりません。
こうした制度の枠組みの違いはTHEO(テオ)とiDeCo(イデコ)の他の部分での違いにもつながってきます。
いずれにせよ、まずはTHEO(テオ)は純粋な資産運用、iDeCo(イデコ)は私的年金制度という大きな違いがあることは理解しておきましょう。
THEO(テオ)とiDeCo(イデコ)の比較【リスク】
THEO(テオ)とiDeCo(イデコ)ではリスクも若干違ってきます。
それは実際に運用できる商品が異なっているからです。
THEO(テオ)で投資できる商品は米国型を中心としたETF。
対して、iDeCo(イデコ)は定期預金や保険商品、そして一部の投資信託のみ。
比較的低リスクな商品がメインです。 ここもやはりiDeCo(イデコ)があくまでも私的年金制度であることが理由なのでしょう。
とはいえ、THEO(テオ)の運用先がとくに高リスクというわけでもありません。
THEO(テオ)の投資する商品も基本的には低リスクの商品が中心です。
THEO(テオ)、iDeCo(イデコ)のいずれも基本的には元本割れのリスクは低いと考えておいて差し支えないでしょう。
THEO(テオ)とiDeCo(イデコ)の比較【節税効果】
THEO(テオ)とiDeCo(イデコ)では節税効果に大金違いがあります。
まず、基本的にTHEO(テオ)に税制上の優遇はそれほどありません。
申告分離課税といって、他の所得と分離して課税される対象ではありますが、これはTHEO(テオ)にかぎった話しではなく基本的に投資全般に適用される制度です。
一方でiDeCo(イデコ)の場合、積立した金額は確定申告の際に全額所得から控除されるため、所得税と住民税の減額につながります。
また、運用時に生じた利益についても全額非課税となります。
節税効果の比較については圧倒的にiDeCo(イデコ)が有利といってよいでしょう。
ただ、節税対策を考えるのはそれなりの収入が安定して期待できる人にかぎられます。
現在の先の見えない世の中の経済環境を見ると、個人的には節税効果の比較だけでサービスの優劣を判断するのはあまりおすすめではありません。
THEO(テオ)とiDeCo(イデコ)の比較【投資の上限】
THEO(テオ)とiDeCo(イデコ)では年間に投資できる上限額にも大きな違いがあります。
まず、iDeCo(イデコ)では原則的に年間81万円6千円が投資の上限額です。
iDeCo(イデコ)では多額の資産運用はできないと考えてよいでしょう。
対して、THEO(テオ)にそのような上限はありません。
この比較でも、やはりiDeCo(イデコ)が純粋な投資ではなく私的年金制度であることが如実に表れているような印象です。
THEO(テオ)とiDeCo(イデコ)の比較【手数料】
次にTHEO(テオ)とiDeCo(イデコ)の手数料を比較してみましょう。
THEO(テオ)とiDeCo(イデコ)でかかる手数料は以下のとおりです。
・THEO(テオ)・・・運用手数料0.65%~1.00%
・iDeCo(イデコ)・・・運用手数料、加入
・移管手数料、加入者手数料、還付手数料
iDeCo(イデコ)の運用手数料は利用する金融機関によって異なりますが、通常は月額数百円前後です。
正直なところ、決して安くはありません。
THEO(テオ)は資産運用サービスのなかでは手数料が割高と評されることもありますが、iDeCo(イデコ)よりは割安です。
手数料の比較に関してはTHEO(テオ)の勝利といってよいでしょう。
THEO(テオ)とiDeCo(イデコ)の比較【出金方法】
最後にTHEO(テオ)とiDeCo(イデコ)の出金方法を比較してみましょう。
まず、THEO(テオ)に関してはいつでも自由に出金可能です。
かつてTHEO(テオ)は口座残高が10万円以下になる出金が不可能でした。
その場合は解約するほかありませんでした。
しかし、現在のTHEO(テオ)は口座残高が10万円以下になる出金も問題なく可能です。
この点、とくに困るようなことはないでしょう。
一方で、iDeCo(イデコ)は原則的に加入者が60歳になるまでは出金ができません。
これはiDeCo(イデコ)が私的年金制度だからです。
例外的に脱退して一時金を受け取ることもできなくはありませんが、それはあくまでも例外。
基本的には60歳になるまでは出金できません。
iDeCo(イデコ)は老後に向けた資産形成をサポートする制度です。
制度自体はTHEO(テオ)に比較してもメリットが少なくありません。
しかし、現在の状況はそもそもの年金制度が機能していないため自分自身で資産形成する必要が生じているわけです。
そういった経緯を考えると、iDeCo(イデコ)の存在にはマッチポンプのような印象が拭えません。
これはあくまでも私見ですが、60歳になるまで資産が拘束されるiDeCo(イデコ)よりは、THEO(テオ)のほうが若い人に利用しやすいのではないでしょうか。
THEO(テオ)とiDeCo(イデコ)の比較を分かりやすく解説 まとめ
THEO(テオ)とiDeCo(イデコ)は資産運用サービスとして比較されることが珍しくありません。
しかし、実際に比較しても両者はまったく異なる制度であることが分かります。
投資対象、節税効果、出金の方法から手数料まで、THEO(テオ)とiDeCo(イデコ)には大きな違いがあります。
一概には言えないところですが、iDeCo(イデコ)はかなり長期的な資産形成向き。
THEO(テオ)は中長期の資産運用向きといったイメージです。
iDeCo(イデコ)も決して悪い制度ではありませんが、より柔軟な資産運用をしたい人はiDeCo(イデコ)ではなくTHEO(テオ)がおすすめです。