THEO(テオ)はプロ・AIへ資産運用をおまかせできるサービス。
投資初心者の人におすすめのサービスです。
そんなTHEO(テオ)に興味があるものの、まずは期待できる年利・利回りを知っておきたいという人も少なくないでしょう。
また、それにあわせて複利効果についても調べておきたいという人もいるかもしれません。
そこで今回はTHEO(テオ)の年利・利回り・複利について分かりやすく解説していきます。
THEO(テオ)の年利・利回り・複利を分かりやすく解説
THEO(テオ)の年利・利回りはいくらなのか
THEO(テオ)の年利・利回りは保有するポートフォリオの構成次第です。
ただ、それだけではなんの参考にもならないかと思います。
実はTHEO(テオ)は一部過去の運用実績を一覧で公表しています。
そこから期待できる年利・利回りを推測してみましょう。
※ THEO(テオ)公式サイトより引用
これらのデータはCSV形式でダウンロードも可能です。
そこから年利の平均値を求めるとTHEO(テオ)の平均的な年利は1.57%です。
また、そのデータによればTHEO(テオ)の年利・利率には10.42%のばらつきがあります。
したがって、-8.85%~11.00%の範囲がTHEO(テオ)で期待できる年利・利率と考えられます。
最頻値(もっとも多く見られる数値)では1.1%でした。 2020年4月までのデータに限定されますが、THEO(テオ)の年利・利回りは1%前後と考えてよさそうです。
ただし、このデータには新型コロナウィルス流行による世界的な不景気が織り込まれています。
そのため、短期的な年利・利回りを考えるうえではやや不適切な部分もあるかと思います。
したがって、今後のTHEO(テオ)の年利・利回りについてはもう少しよい数字を期待してもよいかもしれません。
なお、THEO(テオ)の公式サイトにも記載がありますが、このデータは「将来のパフォーマンスを保証」するものではありません。
ここで紹介したTHEO(テオ)の年利・利回りについても、つたない分析による私見にすぎません。
今回の数値はあくまでもひとつの参考にすぎないものとしてお考えください。
THEO(テオ)の年利・利回りと複利
THEO(テオ)の期待年利・利回りは現在のところそれほど高くはない結果でした。
ただし、THEO(テオ)では運用中に得た収益が自動的に再投資に回されます。
そうして投資元本が増えることで投資効率は高まります。
これが複利効果です。
たとえば、100万円をTHEO(テオ)で年利5%で運用できたとしましょう。
1年後に元本は105万円まで増えます。 2年後は105万円×5%=1,102,500円になります。
3年後は1,102,500円×5%=1,157,625円。
そして7年後には1,407,100円にまで増えます。
7年でおよそ40%資産が増える計算です。
年利(単利)で考えると5%×7年=35%ですが、複利ならばさらに5%上振れするわけです。
単純にもう1年長くTHEO(テオ)で100万円を運用していた場合の年利がプラスされています。
この複利効果は運用期間が長くなるほど効果も高まります。
THEO(テオ)で資産運用をする人は長期運用を前提としましょう。
THEO(テオ)の年利・利回り・複利の計算方法
THEO(テオ)の年利・利回りと複利の場合の利益は以下の計算式で求められます。
・年利/利回り・・・投資金額×((利回り÷100)×投資期間+1)
・複利・・・投資金額×((利回り÷100)+1)x投資期間
年利・利回りの場合の利益は投資金額へ単純に期待利回りをかけるだけです。
たとえば、100万円を5%で2年運用するならば「100万円×(0.05×2+1)=1,100,000円」です。
対して、複利はやや複雑です。
先の例でいえば「100万円×(0.05+1)^ 2=1,102,500円」になります。
とはいえ、THEO(テオ)を使ううえで、ここまでしっかりと年利・利回り・複利の計算方法を把握しておく必要もありません。
基本的には複利のほうが有利ということだけ覚えておけば十分でしょう。
THEO(テオ)の年利・利回りを他商品と比較
ここまではTHEO(テオ)の年利・利回りのみを概算で求めてきました。
ただ、それだけでは結局のところTHEO(テオ)が利回りのよい商品なのかどうか判断がつきません。
そこでここでは一般的な金融商品の年利・利回りをTHEO(テオ)と比較してみましょう。
さて、一般的な金融商品の平均的な利回りは以下のとおりです。
(※ 諸説あります)
・個人向け国債・・・0.05%
・株式・・・1~3%前後
・投資信託・・・2~5%
・不動産・・・4~8%
これらに比較するとTHEO(テオ)の年利・利回りはやや控えめに思えます。
ただし、金融商品の年利・利回りは当然ながら銘柄によって千差万別です。
また、今回紹介したTHEO(テオ)の年利は過去数年分の平均値です。
さらにいえば利回りのよい商品はそれだけリスクも高くなるものです。
したがって、単純比較は難しい部分があることはご承知おきください。
また、THEO(テオ)の醍醐味はやはり積立投資による複利です。
そのため、単発の年利を比較すること自体が少しばかり公平性に欠けているともいえるかもしれません。
THEO(テオ)の年利・利回りを他社と比較
次はTHEO(テオ)の年利・利回りを同じく複利で運用する他社と比較してみましょう。
これについては過去の新聞で実績が公表されています。
そして結果はTHEO(テオ)の一人負けでした。
WealthNaviや楽ラップが5%前後の年利を出すなか、THEO(テオ)はマイナス1.5%前後でした。
ただし、そこには過去にTHEO(テオ)で高リスクなポートフォリオで積立てていた人は現在、25%を超えるパフォーマンスを叩き出しているとも記載されています。
現状、THEO(テオ)はロボアドバイザーサービスのなかでは一歩遅れをとっている印象は拭いきれません。
しかし、それも平均値での比較にすぎません。
実際は運用方法次第ということなのでしょう。
また、THEO(テオ)の運用方針を決めているのがプロやAIである以上、学習して運用方針も変わっていくはずです。
ここまではあまりよい数字は見られませんでしたが、今後に期待しましょう。
THEO(テオ)の年利・利回り・複利を分かりやすく解説 まとめ
THEO(テオ)の年利・利回りは過去の実績を見るに平均して1%前後です。
現状、他の金融商品や他社に比較するとあまりよい利回りとはいえません。
ただし、THEO(テオ)は中長期調子での複利が発揮されてこそ大きなリターンが見込めるサービスです。
また、今回の利回りはあくまでも過去の実績にもとづくもの、かつ私見による分析にすぎません。
そもそも、この超低金利のつづく経済環境において1%の利回りは十分に高い数値です。
総じて、THEO(テオ)が投資初心者に向いているサービスということに変わりはないでしょう。