THEO(テオ)はプロ・AIへ資産運用をおまかせできるサービスです。
そんなTHEO(テオ)では内部的にさまざまな資産運用にかかわる機能が実装されています。
リバランスの自動化もそのひとつです。
しかし、投資初心者の人の多くはリバランスと聞いても一体なんのことかよく分からないのではないでしょうか。
そこで今回はTHEO(テオ)のリバランスについて分かりやすく解説していきます。
THEO(テオ)のリバランスを分かりやすく解説
THEO(テオ)のリバランスとは
THEO(テオ)のリバランスとは、定期的な資産配分の見直しです。
THEO(テオ)は初めに設定した運用方針にしたがって「グロース」「インカム」「インフレヘッジ」という3つの機能ポートフォリオへ分散投資します。
しかし、マーケットの変化にともない、この機能ポートフォリオの配分も変化していきます。
たとえば米国株が値上がりすれば、米国株ETF中心のグロースの割合が相対的に他の機能ポートフォリオよりも高まってしまいます。
そこでそれぞれの機能ポートフォリオを増減させて当初設定した運用方針に沿うかたちへと調整するものがリバランスです。
資産配分のバランスを戻すから「Re・バランス」ですね。
当然ながら、通常の手動の資産運用ではこういったリバランスは自分自身でおこなう必要があります。
保有資産を洗い出して、そこから調整するものを選び、実際に売買するという少なくない手間が生じます それをすべておまかせできることがTHEO(テオ)の大きなメリットのひとつです。
THEO(テオ)のリバランスのタイミング
THEO(テオ)がリバランスをいつおこなっているのかは定かではありません。
ただし、頻度ははっきりしています。 THEO(テオ)は「毎月」リバランスを実施しています。
これはかなり頻度の高いリバランスといえるでしょう。
たとえば、THEO(テオ)と同じようなロボアドバイザー大手のWealthNaviのリバランスは半年に1度。
楽天証券が運営する楽ラップのリバランスは四半期ごとです。
ただし、リバランスは単に頻度が高ければよいというものでもありません。
調整が多いということは、見方を変えればマーケットの一時的な変動に過敏に反応しているとも考えられるからです。
THEO(テオ)のリバランスが毎月おこなわれていることが良いか悪いかは運用実績次第ですが、単に頻度が高いから良いとは考えないほうがよいかもしれません。
THEO(テオ)はリバランスだけではない
実はTHEO(テオ)が内部でおこなっている調整はリバランスだけではありません。
THEO(テオ)ではリバランスのほか、「リアロケーション」「リクリエーション」「リプロファイリング」と呼ばれる調整を実施しています。
リアロケーションは「グロース」「インカム」といった機能ポートフォリオ内で実際に投資するETFの配分を見直す調整。
そして、リクリエーションはマーケットの状況をみて機能ポートフォリオの配分を見直す調整。
リプロファイリングもまた機能ポートフォリオの配分を見直すものですが、その際に参考とするのはTHEO(テオ)ユーザーの年齢です。
そして、リクリエーションとリプロファイリングの頻度は年に1回です。
したがって、THEO(テオ)の内部で実施されている全体の流れは以下のようになります。
1.リクリエーションとリプロファイリングで機能ポートフォリオの配分を「変更」
2.毎月のリバランスで機能ポートフォリオの配分を当初設定した状態へ「調整」
3.内部的にリアロケーションが適宜(グロース・インカムは3ヶ月毎、インフレヘッジは毎月)実施される
リクリエーション・リプロファイリングで目的を設定。
そして、マーケットの変動により変化した機能ポートフォリオの配分を目的に沿うようにリバランスで修正するようなイメージです。
こうしてあらためて見ると、本来自分自身で定期的におこなわなければならないことの大半をTHEO(テオ)が代行してくれていることがよく分かるのではないでしょうか。
THEO(テオ)はリバランス時に税金対策もしている
THEO(テオ)のリバランスは機能ポートフォリオの配分調整です。
その際にはリアロケーションで具体的な投資先の調整も実施されています。
そこではETFの売買もともなうため譲渡益や配当金、あるいは損失などが発生します。
そして、譲渡益が一定値を超えると課税対象となります。
そこでTHEO(テオ)はこの譲渡益を相殺するために、リバランスの際に意図的に損失の出る取り引きなどをしてできるだけ税負担を少なくなるようにしているのです。
こういったTHEO(テオ)の節税対策を「THEO Tax Optimaizer(テオ タックス オプティマイザー)」と呼びます。
なお、タックスオプティマイザーは利用するために申請などはとくに必要ありません。
その年の税負担が2,000円以上かつ未実現損益±5%超のETFを保有するユーザーを目安としてリバランスの際に自動的に適用されます。
THEO(テオ)のリバランスは手動でもできるのか
THEO(テオ)ではリバランスを手動でおこなうことはできません。
リバランスとは当初設定した目的に沿うように機能ポートフォリオの配分を「調整」するものです。
リバランスによるこの調整はTHEO(テオ)ユーザー自身ではできません。
ただし、当初設定した「目的」の変更は可能です。
THEO(テオ)では年に10回まで運用方針の変更が可能だからです。
「値上がり益重視」や「安定性重視」といったスライドバーを動かして運用方針の内訳が変更可能。
それにともない「グロース」「インカム」「インフレヘッジ」の割合も変化します。
使いようによってはリバランスのように使用することもできるでしょう。
ただし、THEO(テオ)のもっとも大きなメリットはプロ・AIに資産運用をおまかせできること。
手動で頻繁に運用方針を変更するのはそのメリットを減らしてしまいます。
基本的にはあまり頻繁に運用方針を変更するのはおすすめではありません。
THEO(テオ)のリバランスを分かりやすく解説 まとめ
THEO(テオ)のリバランスは当初設定した運用方針へと沿うように機能ポートフォリオの配分を毎月調整する機能。
このリバランスによりユーザーは定期的に保有ポートフォリオを見直す手間から開放されます。
また、THEO(テオ)はタックスオプティマイザー機能によりリバランス時に税金対策も自動でおこなってくれます。
ただし、THEO(テオ)では手動によるリバランスはできません。
ある程度は運用方針の変更でリバランスのようなこともできますが、それはTHEO(テオ)のメリットを削ぐ結果ともなりかねません。
基本的にはTHEO(テオ)では一度決めた運用方針は頻繁に変更せず、中長期的にじっくりと成り行きを見守ることをおすすめします。