THEO(テオ)はプロ・AIに資産運用をおまかせできるサービスです。
そんなTHEO(テオ)は資産運用を始めたばかりの人にとってはたいへん心強いサービスです。
しかし、一部にはTHEO(テオ)は手数料が高いという評判もあるようです。
いくら資産運用が簡単にできるといっても、やはり手数料は安いに越したことはありません。
実際のところTHEO(テオ)の手数料は高いのでしょうか。
そこで今回はTHEO(テオ)の手数料について分かりやすく解説していきます。
THEO(テオ)の手数料を分かりやすく解説
THEO(テオ)の手数料はランク制
THEO(テオ)の手数料は年率で0.65%~1.00%です。
具体的にいくらの手数料になるかはランクによって以下のように決められています。
・ホワイト・・・1.00%
・ブルー・・・0.90%
・グリーン・・・0.82%
・イエロー・・・0.70%
・レッド・・・0.65%
通常の手数料=ホワイトは1.00%。
それ以降、条件付きで最大0.65%まで手数料が割り引きされます。
なお、この手数料率は税別です。
したがって、通常のランク=ホワイトの場合、THEO(テオ)の手数料は税込みで1.1%となります。
THEO(テオ)の手数料割引の条件
THEO(テオ)で手数料割引を受けるには毎月積立をしていなければなりません。
THEO(テオ)は積立をせずとも利用できますが、手数料割引を受けるためには積み立ては必須です。
現在手数料割引を受けている人が積み立てをやめると手数料割引も取り消されてしまいます。
THEO(テオ)の手数料のカラー基準の計算方法
THEO(テオ)で手数料割引を受けるには以下のカラー基準を満たす必要があります。
・ホワイト・・・条件なし
・ブルー・・・1万円以上50万円未満
・グリーン・・・50万円以上100万円未満
・イエロー・・・100万円以上1,000万円未満
・レッド・・・1,000万円未満
このカラー基準は「期間中の入金総額-出金額の平均値」の計算式で「4月、5月、6月」「7月、8月、9月」「10月、11月、12月」「1月、2月、3月」の4期間ごとに判定されます。
たとえば、THEO(テオ)に30万円入金済みで毎月3万円ずつ積み立てるとします。
すると、期間中のカラー基準は「(30万+33万+36万)÷3=33万円」になり、カラー基準はブルーに該当します。
また、この期間中に出金があった場合はその金額が差し引かれてカラー基準も判定されます。
いずれにせよ、THEO(テオ)でもっとも手厚い手数料割引を受けるためには1,000万円以上の入金が必要になります。
多くの人はおそらく0.70%~0.90%の手数料が適用されることでしょう。
THEO(テオ)の手数料の計算方法
THEO(テオ)の手数料は毎月月初に前月の最終営業日次点の時価評価額をもとに計算されます。
また、THEO(テオ)の手数料は年率なので単純に手数料率をかけた金額が引き落とされるわけではありません。
その期間の日数に応じた手数料が日割りでかかってきます。
たとえば、1月末の時価評価額が10万円、手数料率が1%だとします。
すると2月月初に「10万円×1.00%×31/365=85円」の手数料が引き落とされます。
(別途消費税あり)
とはいえ、そこまで緻密に計算せずとも概算は可能です。
基本的には時価評価額へ手数料率をかけた金額の1/12程度の手数料がかかると考えておくとよいでしょう。
THEO(テオ)の解約手数料
THEO(テオ)に解約手数料はかかりません。
ただし、解約時に安くはない手数料が差し引かれるという人もいます。
これはTHEO(テオ)の手数料が前月末の時価評価額を基準にして月初に差し引かれることが理由でしょう。
たとえば、2月の20日に解約手続きをしたとすると本来3月はじめに引かれるはずであった「20/365日」分の「2月ぶんの通常の」手数料がかかるからです。
そのため、THEO(テオ)を解約したあとの出金から手数料分が差し引かれて想定より少なくなってしまうのです。
逆にいえば、月初に解約手続きをすれば意図せぬ手数料が引かれたりもしません。
THEO(テオ)を解約するとなったら、できれば月初に手続すると目算とそう違わぬ金額が出金できることでしょう。
THEO(テオ)の手数料を他社と比較
THEO(テオ)は手数料が高いという評判も見受けられます。 実際のところはどうなのでしょうか。
大手ロボアドバイザー2社の手数料と比較してみましょう。
・THEO(テオ)・・・0.65%~1.00%
・WealthNavi・・・1.00%
(3,000万円を超える部分は0.5%、長期利用割引最大0.90%)
・楽ラップ・・・固定報酬型0.715%、成功報酬併用型0.605%+運用益の5.5% 各社、手数料体系を変えていたり、複数の割引制度を設けていたりするため単純比較は難しいところです。
ただ、多くの人はおおむね0.80%前後の手数料を支払うことになるかと思います。
THEO(テオ)は手数料が高いというのはロボアドバイザーサービスというカテゴリーでは当てはまりません。
一方で、一般的な投資信託にくらべれば1.00%近い手数料というのはたしかに割高です。
自分自身の腕で資産運用をする自信があるのであればさらに手数料を安く済ませることは可能でしょう。
とはいえ、けっきょくTHEO(テオ)の手数料が高いというのは一般的な投資信託にくらべてという条件付きです。
ロボアドバイザーサービスのなかではむしろ比較的割安といってよいでしょう。
THEO(テオ)は入出金手数料は無料
ひとくちに手数料といっても委託手数料や取引手数料のほか、入金手数料や出金手数料、口座維持手数料なども考えられます。
しかし、THEO(テオ)ではこれらの手数料はかかりません。
また、実際に資産運用を開始するまでは口座維持手数料がかかるようなこともありません。
THEO(テオ)をメインに資産運用をするかどうかは分からない。
そういった人でも、とりあえず口座を開設しておいても問題ありません。
THEO(テオ)の手数料を分かりやすく解説 まとめ
THEO(テオ)の手数料は年率で0.65%~1.00%です。
前月末の時価評価額にこの手数料率を乗じた手数料が「日割り」で月初にかかります。
また、THEO(テオ)の手数料は積立投資を条件に総入金額に応じて割り引きされるルールです。
つまり、長期間運用するほど有利になっていきます。
THEO(テオ)は手数料が高いという評判もありますが、投資信託にくらべればそれは事実です。
しかし、ロボアドバイザーに投資をおまかせしている委託費用と考えればそれも決して割高ではありません。
たしかに単純な手数料としてはやや高めですが、投資初心者の人にとってはそれでも十分に利用価値のあるサービスといってよいでしょう。