ウェルスナビ(WealthNavi)は国際分散投資をしているロボアド投資です。
ウェルスナビ(WealthNavi)でも米国株(アメリカ株)は買えるの?米国株(アメリカ株)が入っている投資信託は買えるの?など気になる人がいるかもしれませんね。
この記事では、ウェルスナビ(WealthNavi)の米国株(アメリカ株)について分かりやすく解説します。
ウェルスナビ(WealthNavi)の米国株(アメリカ株)を分かりやすく解説
ウェルスナビ(WealthNavi)の米国株(アメリカ株)
ウェルスナビ(WealthNavi)で米国株(アメリカ株)の個別銘柄を購入することはできませんが、複数の米国株(アメリカ株)で構成されているETF(上場投資信託)を購入できます。
ウェルスナビ(WealthNavi)が買い付けている米国株(アメリカ株)は、VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)です。
米国株(アメリカ株)3600銘柄へ投資しているので米国株式市場全体をカバーしており、純資産総額は14.8兆円を超えてきました。
ちなみに、VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)の組入上位銘柄は、アップル・マイクロソフト・アマゾン・フェイスブック、アルファベットclassA、アルファベットclassB、ジョンソンエンドジョンソンなどです。
業種別で上位5種をみると、IT系が22%、金融20%、消費者サービス13%、資本財13%、ヘルスケア13%の構成でした。
つまり、ウェルスナビ(WealthNavi)で米国株(アメリカ株)ETFを購入すれば、アップルなどアメリカ経済を牽引している銘柄を買えるのと同時に、アメリカ経済全体への投資ができるのです。
ウェルスナビ(WealthNavi)の米国株(アメリカ株)の割合
ウェルスナビ(WealthNavi)のポートフォリオはリスク許容度別で違いますので、それぞれでどれくらい米国株(アメリカ株)が組み入れられているのか?その割合をご紹介しましょう。
リスク許容度1:15.0%
リスク許容度2:26.5%
リスク許容度3:31.9%
リスク許容度4:35.0%
リスク許容度5:35.0%
現在は米国株(アメリカ株)が好調なため割合が高めですが、下限は5%・上限は35%とウェルスナビ(WealthNavi)では定められています。
では次に、ウェルスナビ(WealthNavi)での7つの資産クラスごとのリターンの順位の推移をみてみましょう。
米国株(アメリカ株)の年度別の順位と年間リターン利率です。
2010年4位17.4%、2011年5位1.0%、2012年4位16.5%、2013年1位33.5%、2014年2位12.5%、2015年3位0.4%、2016年1位12.8%、2017年3位21.2%、2018年5位-5.2%、2019年1位30.7% 比較的、米国株(アメリカ株)のリターン順位が高い10年間でしたが、リターン率は「-5.2%から33.5%」までとかなりのハイリスクハイリターンであることがお分かりいただけるでしょう。
なお、ウェルスナビ(WealthNavi)ではリスク許容度別で推奨のポートフォリオを用意しています。
ですので、「このポートフォリオから米国株(アメリカ株)の割合を上げたい」というようなカスタマイズはできません。
ウェルスナビ(WealthNavi)以外の米国株(アメリカ株)ETF
ウェルスナビ(WealthNavi)では、先ほど説明したように「VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)」を買い付けています。
他にも人気の米国株(アメリカ株)を買えるETFがありますので、ウェルスナビ(WealthNavi)以外で買えるETFとの違いをみてみましょう。
分配金利回りと純資産総額の目安を参考にしてください。
・バンガード(VTI):1.67%、17.1兆円
・バンガードS&P(VOO):1.73%、16.9兆円
・バンガード米国高配当株式ETF(VIG):1.73%、5兆円
・バンガード・トータル・ワールド・ストック(VT):1.96%、1.5兆円
・SODR S&P500 ETF(SPY):1.69%、31兆円
ちなみに、ウェルスナビ(WealthNavi)とよく比較されるロボアド投資サービス「THEO」では、上記いずれの米国株(アメリカ株)ETFも取り扱っていませんでした。
そのかわりに、米国大型バリュー株(VTV)、米国中型バリュー株(VOE)などのETFを組み入れていました。
同じようなロボアド投資サービスで米国株(アメリカ株)のETFを組み入れていても、詳細を見てみると内容は違うのです。
ウェルスナビ(WealthNavi)の米国株(アメリカ株)の税金を取り戻す方法
ウェルスナビ(WealthNavi)は米国のETFを購入していますので、配当金(分配金)には米国で10%、日本で20%の税金がかかってきます。
これはウェルスナビ(WealthNavi)の米国株(アメリカ株)だけでなく、債券などほかのETFでも同様です。
例えば1ドル100円として、運用資金100万円、配当金(分配金)1%で1万円(100ドル)で計算してみましょう。
まず、米国の源泉徴収で10%の税金をとられますので、配当金(分配金)が90ドル(9000円)に減ります。
日本円に両替した配当金(分配金)9000円に対して、20%の源泉徴収が行われますので、受取金額は7200円にまで減ってしまいました。
ウェルスナビ(WealthNavi)では、この配当金(分配金)への税金は先に一律で引かれてしまいますので、課税からは逃れられません。
そこで、外国税控除を確定申告する方法をとれば、米国で源泉徴収された10%分の税金を取り戻せるのです。
先ほどの例でいうと、1000円程度ですが確定申告すれば還付されます。
手間はかかりますが、元から確定申告する人であれば、併せて米国株(アメリカ株)で二重課税されている分を取り戻せる方法です。
ウェルスナビ(WealthNavi)の米国株(アメリカ株)を分かりやすく解説まとめ
ウェルスナビ(WealthNavi)では、米国株(アメリカ株)の個別銘柄を購入することはできません。
そのかわり、米国株式市場全体をカバーする3600銘柄で構成されているVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)を購入できます。
アップルやFacebookといった超巨大企業や、アメリカ経済全体をカバーしたETFですので、個別で米国株(アメリカ株)より安定したリターンを望めるでしょう。
ウェルスナビ(WealthNavi)ではリスク許容度別で、組み入れられる米国株(アメリカ株)の配分が変わります。
自分ではその配分は変えられませんので、米国株(アメリカ株)への比重を高めたいのであれば、リスク許容度4または5を選びましょう。