PayPay証券(ペイペイ証券)は1,000円からでも資産運用が始められるサービスです。
そんなPayPay証券(ペイペイ証券)を使うにあたっては株の買い方だけではなく売り方もまた知っておかなければなりません。
ただ、株の売り方というと特殊な注文方法を使う必要があるのではとお考えの人も多いのではないでしょうか。
たしかに一般的な証券会社の場合はそのとおりですが、PayPay証券(ペイペイ証券)でもそうなのでしょうか。
そこで今回はPayPay証券(ペイペイ証券)の売り方を分かりやすく解説していきます。
PayPay証券(ペイペイ証券)の売り方を分かりやすく解説
PayPay証券(ペイペイ証券)の売り方は2種類
PayPay証券(ペイペイ証券)の売り方には「全額売る方法」と「金額を指定して売る方法」の2種類があります。
一般的な証券会社の売り方は「売りたい株の数量を指定する方法」です。
例えば、株価100円の株を10万円分売る場合は1,000株を売却数量として指定しなければなりません。
それにくらべると全部売るか、金額を指定するだけの売り方はかなり分かりやすいといえます。
PayPay証券(ペイペイ証券)は「何よりも簡単」「最も使いやすい」証券会社を目指していますが、まさにその目標に沿った売り方といえるでしょう。
ただ、仕組みとしては非常にシンプルなものの、シンプルだからこそ分かりにくい部分があることもまた事実です。
ここからはPayPay証券(ペイペイ証券)の売り方について「全部売る」と「金額指定」に分けてもう少し詳しく見ていきましょう。
PayPay証券(ペイペイ証券)の売り方【全額売る】
「全部売る」はPayPay証券(ペイペイ証券)ではあまり使う頻度の少ない売り方かもしれません。
おそらく、いったんPayPay証券(ペイペイ証券)の利用をとめるときなどに使うことになるでしょう。
具体的な売り方は極めてシンプルです。 保有する銘柄情報を開いて、そこから「全部売る」を選択するだけです。
その後、確認画面が表示されるのでそのまま手続きを続ければOKです。
なお、確認画面を開いたまま一定時間が経過すると自動的にキャンセルされてしまいます。
意外と時間に猶予はないので素早く操作していきましょう。
PayPay証券(ペイペイ証券)の売り方【金額指定】
金額指定はPayPay証券(ペイペイ証券)では比較的使用頻度の高い売り方になるかと思います。
例えば、運用先を広げた関係で各銘柄の保有数量を調整したいときなどに使うことになるでしょう。
ただ、具体的な売り方はシンプルなのですが、意外と分かりにくいと感じる人も少なくないようです。
銘柄情報の「売る」のタブを開くと先ほど解説した「全部売る」の下方にドラムリールが表示されます。
ここで売りたい金額を指定すると金額を指定した売り方ができます。
やり方としてはかなり単純です。
ただ、特になんの説明もなく唐突にドラムリールがあるだけなので気づかない人は意外と気づきません。
贅沢をいえば、まずは「全量売却」「一部売却」のような項目名が欲しいところです。
PayPay証券(ペイペイ証券)は全体的にシンプルな設計になっているものの、それだけにこうした細かい部分まで省かれていることが少なくありません。
売り方だけではなく全体的にもう少し細部にこだわってもらいたいというのが正直な印象です。
PayPay証券(ペイペイ証券)の売り方の注意点
PayPay証券(ペイペイ証券)の売り方で金額指定を使う場合は売りたい銘柄の価格に要注意です。
例えば、価額100円の銘柄を100持っていたとします。
評価額としては100×100=10,000円です。
そのうち保有数量を10減らして90にしたいと考えた場合、多くの人は1,000円を指定して売るのではないでしょうか。
しかし、PayPay証券(ペイペイ証券)は必ずしもそのときに表示されている価格で売れるわけではありません。
表示価格はそのときの価格。
そして、PayPay証券(ペイペイ証券)で実際に売却された時点の価格が変動していると、売却する数量も自動的に調整されてしまうのです。
例えば、先の例でいえば銘柄の価格が95円にまで下落していると売却数量は「1,000円÷95円=10.5」となり、想定よりも0.5多く売ってしまうことになります。
金額を指定した売り方はたしかに直感的に分かりやすいですが、数量指定の売り方ができないのは玉に瑕です。
欲をいえばPayPay証券(ペイペイ証券)には数量指定の売り方もできるように機能を追加してもらいたいところです。
PayPay証券(ペイペイ証券)の売り方の手数料
PayPay証券(ペイペイ証券)の売り方は「全部売る」か「金額指定」のいずれを使おうと手数料がかかります。
手数料率は売買する商品や時間帯によって以下のように微妙に異なります。
・国内株・・・0.5%~1.0%
・米国株(アメリカ株)・・・0.5%~0.7%
また、いずれも「手数料」としてはとられず、取引価格にあらかじめ織り込まれています。
さらに、米国株(アメリカ株)は別途1ドルあたり35銭の為替手数料がかかります。
したがって、米国株(アメリカ株)の手数料は実質的には「0.85%~1.05%」になります。
PayPay証券(ペイペイ証券)の売り方はとにかく極限まで操作をシンプルにしている印象です。
しかし、その代償として手数料に関してはかなり分かりづらくなっています。
特に手数料の表記がないからといってコストゼロで取り引きできているわけではないので勘違いしないようにしましょう。
PayPay証券(ペイペイ証券)の売り方に指値はないのか
PayPay証券(ペイペイ証券)の売り方に指値はありません。
指値とは売却希望価格を指定する売り方。
株式投資ではごく一般的な注文方法です。
しかし、先に解説したようにPayPay証券(ペイペイ証券)で使える売り方は「全部売る」か「金額指定」のいずれか。
どちらにせよ売りたい価格を指定することはできません。
売り方がシンプルなのは投資初心者にとってはたしかに大きなメリットです。
ただ、ある程度投資経験のある人にとっては、少しばかり注文方法の選択肢の少なさには不満を覚えるかもしれません。
PayPay証券(ペイペイ証券)の売り方を分かりやすく解説 まとめ
PayPay証券(ペイペイ証券)の売り方は「全部売る」か「金額指定」のいずれかです。
売却価格を希望する、いわゆる指値は使えません。
また、金額指定の場合に指定できるものはあくまでも「金額」であるため、希望と違った数量を売却してしまうことがある点には注意が必要です。
全体的にPayPay証券(ペイペイ証券)の売り方はとにかくシンプルさを追求するあまり、若干利便性を欠いている部分があるのも否めません。
基本的にPayPay証券(ペイペイ証券)は細やかな条件を指定した売り方はできないものと考えておきましょう。